AIが作った経理資料、
その数字を信じて大丈夫?
「それらしい間違い」は、素人目には見抜けません
AIには「ハルシネーション」という現象があります。もっともらしい嘘を、自信満々に出力してしまうことです。雑談なら笑い話で済みますが、経理資料では数字や税金の扱いそのものが間違っていることを意味します。
特に税金まわりは、AIがもっとも間違えやすい領域です。理由はシンプルで、税務はネット上に古い情報・新しい情報・見解の分かれる情報が混在しているからです。AIはネット上の情報をもとに答えを組み立てるため、どの情報を拾うかで答えが変わってしまいます。しかも税務は「解釈次第で白黒が変わる」論点が多く、断定できないことを断定してしまう傾向があります。
実際に、AIに作らせた税務関係の書類で日付(期限や期間)の考え方が間違っていたケースがありました。間違いを指摘すると、今度は回答が二転三転する。こうなると、どの答えが正しいのか本人には判断できません。
税理士事務所の実務経験から、AIが作った経理資料で特に注意して見るべきポイントを挙げます。
- 消費税率の取り違え(標準10%と軽減8%の混同)
- 日付・期限の考え方(申告期限、課税期間、締め日のズレ)
- 勘定科目の選択(似た科目を混同する)
- 「経費にできるか」の判定(解釈が分かれる論点を断定してしまう)
- 集計・計算式のズレ(明細と合計が合わない)
さらに厄介なのは、間違いを指摘したときのAIの挙動です。指摘するたびに答えが変わることがあり、最初の答えと修正後の答えのどちらが正しいのか、確かめるすべがなくなります。自力でネット検索しても、AIと同じように両方の説が出てくるため、結局は素人には判断がつかない——これが現実です。
AIの資料をそのまま使わず、まず自分で次の点を確認しましょう。特別な知識はいりません。
- 明細と合計欄の突合(電卓で足し直すだけでOK)
- 桁・単位の確認(「千円単位」と「円単位」が混ざっていないか)
- 日付の並びと期間のもれ(月の抜けがないか)
- 税率ごとの区分(10%と8%が分けて集計されているか)
そもそも「AIに計算させる」のではなく、数式があらかじめ組まれた仕訳帳に入力する形にすれば、計算ミスの入り込む余地自体を減らせます。筆者は、入力するだけで集計・試算表まで自動計算されるExcel仕訳帳を作成・提供しています。会計ソフトを導入するほどではない副業・フリーランスの方向けです。
「AIに作らせた収支表、なんとなく不安…」——その感覚は正しいです。前述のとおり、税務まわりの正誤は自力で調べても判断がつかないことが多いからです。
筆者は税理士事務所での実務経験をもとに、AIが生成した経理資料の数字・計算式をチェックするサービスを提供しています。収支表や予算書などを確認し、間違っている箇所の指摘と正しい数字の提示まで行います。テキストなら最大10,000文字、Excelならシート1枚程度が目安で、基本3日程度で対応します。
毎月の記帳そのものが負担なら、記帳部分だけ外注するという選択もあります。筆者も記帳代行サービス(上記の仕訳帳Excel購入者向け)を提供しています。
また、資料のチェックにかぎらず「お金まわりのちょっとした疑問を誰かに聞きたい」という段階の方向けに、相談サービスも用意しています。
また、副業や開業のタイミングでは、経理以外にもロゴ・名刺・ホームページ制作など「自分でやると時間がかかる作業」が発生します。こうした制作系の作業は、スキルマーケットのココナラで個人のプロに直接依頼できます。制作サンプルやレビューを見比べて選べるので、初めての外注でも失敗しにくいのが利点です。
また、チャットボット作成やAI導入の相談など、AIまわりの作業をプロに頼みたい場合はこちらから探せます。
→ 本人は気づけない
→ 特に間違えやすい
→ ここまでは自分で
→ 実務家の目で確認
AIは経理の強い味方ですが、最後の確認だけは人の仕事です。「間違ったまま申告してしまう」ことだけは避けましょう。
AIで作った収支表・帳簿・予算書など、「この数字で大丈夫?」と不安な資料があれば、税理士事務所での実務経験をもとに確認します。まずはサービスページをご覧ください。

